一つの項目には、古い書物が伝えてきた読み、細かい違いで意味が変わる箇所、そして前の晩の出来事で説明がついてしまう場合の話が入っています。めったに見ない絵にも、よく報告される絵と同じ分量を割いています。
引くときは、目が覚めた瞬間まで残っていた絵を一つだけ取り出してください。階段、手のひらにのった歯、開かない扉。話の筋のほうはたいてい当てになりませんが、最後まで消えなかった一点は残ります。下の八つの分類から近いものを開くか、一覧から名前で探せます。ここに並ぶのは判定ではなく、長いあいだ書き写されてきた解釈の伝統で、どれだけの重みを置くかは読む人が決めることです。
ほとんどの項目に、正反対の二つの読みが並んでいます。火は浄化とも損失とも読まれ、蛇は再生とも警戒ともされてきました。矛盾して見えますが、この伝統は時代も土地も違う書物の寄せ集めで、誰も辻褄を合わせないまま今日まで来たからです。どちらが自分の夜に近いかを分ける手がかりは、目覚めたときに残っていた感情のほうにあります。ほっとしていたのか、息が浅かったのか。この感触は絵よりも先に薄れるので、後から筋道を立てて考え直しても、もう取り戻せないことが多いようです。
そして、夢の多くには身も蓋もない出どころがあります。遅い時間の重い夕食、受験や面接を控えた週、引っ越しの荷造り、入院している家族。日中に何度も触れたものが、そのまま夜の材料になります。追われる夢や歯が抜ける夢が世界中で同じように報告されるのも、特別な知らせだからではなく、どの暮らしにも似た種類の圧力があるからだと考えられています。怖い夢を見たこと自体は珍しくもなく、何かを言い当てるものでもありません。
最後に、事典の読みより自分の記憶が先に来ます。小さい頃から猫と暮らしてきた人と、猫に引っかかれた記憶が強い人とでは、同じ一匹を見ても残るものが違います。ここに書かれていることと自分の感触が食い違うなら、迷わず自分のほうを取って構いません。記録を続けたい人は、月の暦のページで満ち欠けと並べて眺めるのも一つの方法ですし、生まれた星座から自分の傾向をたどりたいときは占星術ガイドが入口になります。
蛇、クモ、猫から鹿まで四十種。夢に出てくる生き物は数が多く、引き始める人がいちばん多いのもこの分類です。
見ているのではなく、自分自身が動いている夢です。落ちる、走る、溺れる、空を飛ぶといった二十五の場面が並びます。
歯が抜ける夢が代表格ですが、血も汗も傷跡もここです。体の一部が主役になる十八項目。
夢に出てきたその人は、誰の代わりに立っているのでしょうか?母親から元恋人まで、二十六の顔ぶれを収めています。
明日を告げる知らせとしてではなく、圧力や区切りをめぐる場面として、試験、面接、葬式、戦争など二十項目を扱います。
二十五項目は天気と水と土地の話で、雨、氷、地震、海のように景色が場面の調子を決めます。
どこにいたかで読みが変わります。地下室、エレベーター、橋、学校を含む二十二の場所を集めました。
物が本来の用途どおりの意味で出てくることは、あまりありません。鍵や鏡、指輪や手紙など二十五項目が対象です。