花の夢は色と香りから読まれます

花の意味は世界共通ではなく、白ひとつ取っても祝いの色である国と弔いの色である国があります。それでも状態の読み方は各地で似ていて、咲きかけ、しおれ、切り花という対比が解釈の軸になってきました。

花が夢に入ってくる道すじは、たいてい平凡です。通りがかった庭、参列した葬儀、病室、記念日。行事との結びつきが強いぶん、夢が指しているのは花ではなく行事のほうだった、ということもよくあります。そのうえで伝統的な読みを挙げるなら、花はいちばんよい状態にあって、しかもそれが長くは続かないものの象徴です。好意や評価、そのままの形では留まらない時期に結びつけられるのはそのためです。

覚えているのは色、まれに香り

花の夢の報告で最初に出てくるのは、ほとんどの場合、色です。まれに香りを覚えている人もいて、これは珍しいことです。夢の報告に匂いが出てくること自体が少ないからです。最後に花を贈られたのはいつで、誰からだったでしょうか。その記憶のほうが、種類ごとの意味を並べた表よりずっと具体的な手がかりになります。香りまで覚えている夢ほど、実際の記憶に近い場面だという言い方もあります。

つぼみか、しおれた花か

どんな花かより、どんな状態だったかが読みを動かします。

  • 開きかけのつぼみは、始まりつつあるものとされます。
  • しおれた花や落ちる花びらは、かつて手をかけていたものから注意がそれた状態と読まれます。
  • 切り花は、長くは持たないと承知のうえで受け取る美しさとされます。
  • 花束は別の人が読みに加わる場面で、誰が渡したかが最初に問われます。
  • 花瓶ではなく地面に咲いている花は、贈られたものより根を張ったものに近いとされます。

花を贈る側だったか、受け取る側だったかも古くから分けて読まれてきました。渡す場面は差し出すことと結びつけられ、受け取る場面は認められた感覚に寄せられます。誰にも渡せないまま花束を抱えている夢は、行き先のなくなった気持ちの像として語られることが多く、報告の数も少なくありません。枯れかけた花を捨てられずにいる場面も、同じ家族に入ります。

同じ花でも国境を越えると読みが変わります

花の象徴は、読みが世界ではなく土地に属していることがはっきり出る例です。白は結婚の色である国もあれば、弔いの色である国もあります。菊、百合、マリーゴールド、カーネーションは、国境をまたぐと意味が正反対になることがあります。色ごとに一つの意味を割り当てている辞典は、読者が書き手と同じ場所に住んでいると静かに決めつけていることになります。

よくある質問

花の種類によって夢の意味は変わりますか?
変わるとする伝統はありますが、その対応は土地ごとに違い、国境を越えると反転することもあります。菊や百合が代表例です。種類より、状態と、その花を誰から受け取ったかを見るほうが混乱が少なくなります。
枯れた花やドライフラワーの夢はどう読まれますか?
枯れた花は、手をかけるのをやめたものと結びつけて読まれてきました。ドライフラワーは少し違い、盛りを過ぎたあとも残しておいたものとして扱われます。部屋に飾ってある花がそのまま夢に出ることも多く、まず身の回りを疑うのが順当です。

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