月星座とは?

生まれた日に月が十二星座のどこにあったかを表す星座、それが月星座です。「心の内側」と呼ばれる理由、太陽星座だけではわからない部分、そして出生時刻が必要になる場合まであわせて見ていきます。

月星座は、生まれた瞬間に月が十二星座のどこを通っていたかを示す星座です。太陽星座は同じ月に生まれた人なら誰でも同じになりますが、月はその同じ距離をわずか二日半ほどで進んでしまうため、同じ一週間に生まれた人の中でも答えが分かれます。出生図では太陽星座・上昇星座と並んで扱われることが多く、三つの中でいちばん見つけやすい位置でもあります。

ひとつの星座に約二日半

月が十二星座をひとまわりするのにかかる期間はおよそ27.3日です。十二で割ると、ひとつの星座にとどまる時間は二日と少し、日数にするとおよそ二日半になります。軌道は完全な円ではなく月の動く速さも一定でないため、この日数は毎回わずかに前後しますが、目安として二日半という数字で考えて差し支えありません。

太陽星座は季節の変わり目にしか動かない祝日のようにひと月近くそのままですが、上昇星座は地下鉄の発車のように約二時間ごとに入れ替わります。月星座はちょうどその中間にあり、生まれた日付だけでたいてい決まりますが、まれに日付だけでは決まらないこともあります。三つの位置のうち、いちばん調べやすくいちばん多くの人に共通しやすいのが月星座だとも言えます。

月星座と月相は別のもの

この二つはよく混同されますが、答えている問いがまったく違います。満月や新月といった月の満ち欠けは角度の話で、月の光っている側がどれだけ地球を向いているかによって決まります。月星座は方角の話で、地球から見て月が十二星座のどこに立っていたかによって決まります。

周期の長さも同じではありません。同じ星座に戻るまではおよそ27.3日ですが、同じ満ち欠けに戻るまではおよそ29.5日かかります。地球自身も太陽のまわりを動き続けているため、月がその分を追いかけてようやく同じ明るさに戻るからです。満月の夜に生まれたことと、月が天秤座にあったときに生まれたことは、同じ夜に起きていても別々の事実で、片方を知ったからといってもう片方がわかるわけではありません。占いの記事で満月の意味と月星座の意味が別々に語られているのは、この違いがあるためです。

この位置は何を語るとされているのか

占星術の伝統では、月は生活の外側ではなく内側を受け持つとされています。太陽星座が目指している方向を語るとすれば、月星座は何かを決める前にまず出てしまう反応、疲れたときや不意を突かれたときに思わず手が伸びるもの、人前で演じるのをやめた瞬間に本当に欲しがっているものを語ります。

まわりの人にはあまり見えない部分だとも言われます。職場の同僚は何年たっても気づかないかもしれませんが、一緒に暮らしている家族にはそれ以外がほとんど見えないほどです。慎重で几帳面な月星座を持つ人が、外では思い切りのいい人だと思われていながら、家では台所が片付くまで眠れないということもあります。逆に、大胆な月星座を持つ人が、仕事では控えめに振る舞いながら、休日には思いきり冒険的な計画を立てて楽しむということもあります。

これらは占いの結果ではなく、空にある位置に長い伝統が結びつけてきた意味です。役に立つかどうかは、自分がうすうす気づいていたことにうまく名前を与えてくれるかどうかにかかっています。太陽星座の説明だけでは物足りないと感じたことがあるなら、月星座を知ることでその欠けていた部分が埋まることが多いはずです。

出生時刻が必要になる場合

生年月日と生まれた場所さえわかれば、たいていの人はそれで十分です。例外は月がちょうど星座を切り替えた日に生まれた場合で、日付だけではどちら側に入ったのか判断できません。上昇星座を求めるときのような分単位の精度は不要で、おおよその時間帯さえわかれば大半のケースは解決します。

これはめずらしいことではありません。月はひと月のうちに十二回ほど境目を越えるので、誕生日がその日に重なる人はかなりの数にのぼります。自分がそのひとりかどうかは、実際に時刻を調べてみるまでわかりません。だからこそ、太陽星座のように「知っていて当然」という扱いにはならず、あらためて確認する手間が必要になります。

調べる前に知っておくとよいことがいくつかあります。

  • だいたいの時刻でおおむね十分です。 上昇星座と違って、月星座が数分の差で入れ替わることはめったにありません。おおよその時間帯さえ合っていれば、たいてい答えは定まります。
  • 効いてくるのは時差そのものです。 東京の夜十一時とロンドンの夜十一時では、同じ「夜十一時」でも実際の時刻は何時間も離れており、その差が切り替わりの日をまたぐかどうかを分けます。
  • 夏時間が使われていたかどうかも確かめてください。 時計を進める制度が採用されていた時期は記録上の時刻が実際の時刻からずれるため、国や年代によって制度の有無が変わる点に注意が必要です。
  • 時刻がまったくわからなくても行き止まりではありません。 ほとんどの日は真夜中から真夜中まで月がひとつの星座にとどまっているので、何時と仮定しても答えは変わりません。

計算ツールに時刻を入れたとき、朝と夜とで違う星座が出てくるなら、それはちょうど切り替わりの日にあたっている合図です。好きなほうを選ぶのではなく、実際の時刻を探しに行ってください。母子手帳や産院の記録に出生時刻が残っていることが多いので、まずはそのあたりから確かめてみると早く見つかります。

太陽星座と組み合わせて読む

意味があるのは二つの位置それぞれではなく、両者の関係のほうです。別々に読めば同じ一人の人物についての二つの説明にすぎず、しばしば矛盾して見えますが、組み合わせて読むと矛盾ではなく役割の違いだったとわかることがほとんどです。

太陽と月が似た気質の星座に収まっていると、求めているものと落ち着けるものが同じ方向を向きます。こういう人は外から見て一貫しているように映り、内心も比較的安定していますが、反対の意見が自分の中から出てこないぶん、盲点に気づくのが遅れることがあります。周囲から見ると分かりやすい人と評されやすいのもこの組み合わせの特徴です。

二つが大きく離れていると、一方を追い求めながらその正反対によって癒やされるという、おなじみの型になります。平日はがむしゃらに働いて何もしない週末に回復する、人前では社交的なのに帰宅したらドアを閉め切りたくなる、といった具合です。この隔たりは若いうちは欠点のように感じられても、自分をひとつの単純な人間だと思うのをやめたころには、うまく回るための仕組みに変わっていきます。

どちらにしても、月星座は当てずっぽうで済ませず、きちんと計算する価値があります。太陽星座の説明だけではすっぽり抜け落ちてしまう部分を、いちばんよく説明してくれる位置だからです。生年月日と生まれた場所さえわかれば数秒で求められるので、まだ調べていないなら一度確かめてみてください。

よくある質問

月星座を調べるのに出生時刻は必要ですか?
たいていは必要ありません。月はひとつの星座に二日半ほどとどまるため、多くの誕生日ではどの時間を選んでも結果は同じになります。例外は月がちょうど星座を切り替えた日に生まれた場合で、その日にあたるかどうかは実際に時刻を確認してみるまでわかりません。念のため時刻がわかるなら入力しておくと、後から調べ直す手間が省けますし、上昇星座までまとめて求められるという利点もあります。
月星座と太陽星座はどう違うのですか?
記録している天体が違います。太陽星座は太陽が十二星座のどこにあったかを示し、ひと月近く同じままです。月星座は同じことを月について示しますが、月は数日ごとに星座を移っていくため、同じ月星座を持つ人は太陽星座に比べてずっと少なくなります。誕生日が近い友人どうしでも、月星座は別々になっていることのほうが多いくらいで、太陽星座だけでは見えてこない個人差がそこに現れます。
満月の日に生まれたことは月星座と関係がありますか?
二つは別々の情報で、直接の関係はありません。満ち欠けは月がどれだけ光って見えるかを表す角度の話で、月星座は月が星座のどこに立っていたかを表す方角の話です。満月の夜に生まれても、月星座は十二星座のどれであってもおかしくなく、両方を同時に知りたければそれぞれ別の計算方法で調べる必要があり、どちらか一方の情報だけから他方を推測することはできない仕組みになっています。
なぜ太陽星座より月星座のほうが自分に近く感じるのですか?
月星座は内側から見た自分を説明しているからです。何にほっとするか、何を感じているかは、他人に確かめてもらう必要のない部分で、本人がいちばんよく知っています。太陽星座は自分がどこへ向かっているかという方向性を説明しますが、日々の生活がその方向を向いていないと感じるときほど、説明が的外れに思えてしまい、内側の感覚に近い月星座の説明のほうが素直に受け止められます。

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