申年(さる年)

まわりが説明書を読んでいるあいだに、申はもう抜け道を見つけています。頭が速く、好奇心が強く、そして相当に笑わせる人です。

この干支の年

1908 1908年2月2日 - 1909年1月21日 1920 1920年2月20日 - 1921年2月7日 1932 1932年2月6日 - 1933年1月25日 1944 1944年1月25日 - 1945年2月12日 1956 1956年2月12日 - 1957年1月30日 1968 1968年1月30日 - 1969年2月16日 1980 1980年2月16日 - 1981年2月4日 1992 1992年2月4日 - 1993年1月22日 2004 2004年1月22日 - 2005年2月8日 2016 2016年2月8日 - 2017年1月27日 2028 2028年1月26日 - 2029年2月12日 2040 2040年2月12日 - 2041年1月31日

秋の入り口を受け持つのが、十二支の九番目である申です。五行は金。空気が最初に鋭くなり、ものを整理し直す必要が出てくる時期にあたります。頭が速く、好奇心が尽きず、思いつきの数が多い。みんなが説明書を読んでいるあいだに、回り道を見つけてしまうのがあなたです。生まれた年の旧正月を調べてください。1月や2月第1週の日付はたいていその線より手前で、その場合あなたの干支は前の年のものになります。十二年に一度めぐってくる干支なので、境目の年は特に注意が要ります。日付をひとつ調べるだけで、前提の取り違えを防げます。

申は場を楽しませますし、自分でもそれを分かっています。技術の吸収が速く、人の話し方や癖を意図せず真似してしまい、昨日覚えたばかりの話題で一時間もたせられます。退屈するのはほとんど誰よりも早い。この飽きっぽさが、あなたの才能の原動力であり、同時に面倒ごとの原因でもあります。冗談の下で、実はかなりの量を観察して記録しています。軽く見られやすい人ですが、あとから「あれも見ていたのか」と驚かれるのも申です。覚えの速さは本物ですが、同じ速さで興味が移ります。長く続いた趣味の少なさを気に病む必要はありません。覚えたことをすぐ人に話すので、記憶が定着しやすいという利点もあります。

強み:速くて、柔らかい思考。ほかの人が一週間の予定を組んだ課題を、十分で片づけてしまうことがあります。最初は馬鹿げて見える横からの答えを、あなただけが試すからです。社交的で、環境の変化に強く、危機のときには本当に役に立ちます。圧力がかかると、鈍るのではなく鋭くなるタイプだからです。そして人が買い替えるものを、あなたは直して使います。手順が壊れた現場で、代わりの手順をその場で組み直せる人は多くありません。申はそれを楽しみながらやってしまいます。壊れたものを見ると、まず中を開けてみたくなるはずです。

弱点:落ち着かなさと、近道です。面白い部分が終わった時点で、いい企画でも手を離してしまいます。抜け道が見えてしまったという理由だけで、決まりを曲げることもあります。からかいは、あなたの意図より深く刺さります。相手が誇り高い人ならなおさらです。そして失敗を認める代わりに、言葉でうまく抜けてしまう。これが静かに、しかし確実に信用を削っていきます。面白い部分だけを取っていく癖は、若いうちほど得をして、あとからつけが回ります。最後まで運んだ実績が一つあるだけで、信用の質が変わります。軽く扱われて怒る人の気持ちは、あなたが思うより長く残ります。

仕事とお金:技術、機械や設計、メディア、広告、相場、娯楽、修理の仕事。解くべき謎があって、条件が変わり続ける環境が向いています。収入はまとまって入り、衝動買いと思いつきの計画で消えていきます。貯金は引き出しにくい場所に置いておくこと。そして、いま取ろうとしている危険が戦略なのか、それとも単に面白いからなのかを正直に分けること。この区別ができる申は、同じ才能ではるかに遠くまで行けます。同じ職場に長くいるより、担当が変わり続ける環境のほうが力が出ます。稼ぐ力より、残す仕組みのほうがあなたの課題です。面白さで選んだ危険と、必要で取った危険を分けて記録してみてください。

恋愛と相性:あなたとの生活が退屈になることはまずありません。求めているのは、同じ速さで笑って、同じ速さで言い合える相手です。危ないのは退屈で、静かになると生きている実感のためだけに波を立てます。信頼は、認めているより大事に思っています。嫉妬していないと言い張りながら嫉妬できる器用さがあるので、冗談で覆ってしまう前に、本当のほうの一言を先に出してください。笑わせて話題を変えるのは有効な技ですが、毎回それをやると相手は諦めます。真面目な話を真面目な顔で三分続ける練習をしてみてください。口論の勝ち負けより、相手が納得したかどうかを見てください。退屈しのぎで始めた喧嘩ほど、収めるのに時間がかかります。

相性のいい干支:誰も予想しない組み合わせが巳です。あなたが速くて騒がしいところで、巳は深く、静かに見ています。日々を回すなら子か辰でしょう。子はあなたと同じ速さで考え、あなたに欠けている現実的な筋を足してくれます。辰は規模を差し出して、あとはあなたの即興に任せてくれます。難しいのは、輪の向かい合わせの位置にいる寅です。寅は敬意とまっすぐな答えを求めていて、あなたの冗談を挑発として受け取ります。軽さは武器ですが、寅の前ではいったん鞘に収めたほうが早く進みます。巳は口数が少ないぶん、あなたの言葉をよく聞いています。子や辰といると、思いつきが実際の形になる速度が上がります。寅とは、からかいを一切抜きにして話すと関係が変わります。辰の前でだけは、話を小さくまとめる必要がありません。

アドバイス:退屈な最後の区間にも部屋に残って、終わらせるところを人に見せてください。謝るときは、気の利いた言い回しを添えずに、そのまま謝ること。そして好奇心には、意識して難しい餌をやること。行き場のない好奇心は、たいてい面倒ごとの形をとって出てきます。退屈は、申にとって最大の危険信号です。難しい課題を一つ抱えているだけで、余計な問題はほとんど起きなくなります。手を動かして学ぶ趣味を一つ持っておくと、無駄な波風が立たなくなります。終わらせた経験は、次の自由を買うための資金になります。自由に動ける範囲は、信用の量で決まります。