見て、量って、動くときは一度だけきれいに。巳は口数が少なく観察がこまかく、絵が完成する前にはまず動きません。
夏が始まったばかりで、暑さはもう来ているのに、歩く速さだけは変わっていない。それが巳の天気です。十二支の六番目で、五行は火。考え深く、自分の内側で完結していて、まわりが思っているよりずっと読み取りにくい人です。1月末や2月初めの誕生日は、旧正月の日付と照らし合わせてください。中国の一年が始まるのは1月1日ではなく、その日だからです。この線より手前に生まれていれば、あなたの動物はひとつ前の年から来ます。境目に当たる生まれの人ほど、この確認を一度きちんとやっておく価値があります。旧正月は毎年日付が変わるため、その年ごとに確認する必要があります。
巳はまず見ます。状況を取り込み、誰にも見せずに量り、それから一度だけ、助走なしにきれいに動く。だから外からは苦もなくやっているように見えますが、実際には全部を頭のなかで通し稽古しています。自分の考えは自分のところに置いておきたいし、理由を問われるのも好きではありません。最後まで入れる相手はごく少数です。その少数から見たあなたは、義理堅く、乾いた笑いがうまく、細かいところに静かに気がつく人です。外から見た印象と、内側を知る人の証言がここまで食い違う干支もそう多くありません。言わないことが多いぶん、言ったことの重みは自然に増していきます。自分から話しかけない代わりに、来た人のことは細かく覚えています。
強み:人を見る目の確かさ。計算が合っていない部分に、それが誰の目にも明らかになるずっと前から気づいています。口先で押し切られることもまずありません。辛抱強く、選ぶものに品があり、そして派手な競争相手よりも長く続く集中力を持っています。短い距離で目立つより、長い距離で勝つのが巳のやり方です。危ない話に乗らずに済んだ回数は、本人にしか分からない資産として積み上がっています。静かにしているだけで情報が集まってくるのは、巳の特権のようなものです。見抜く力は、使いどころを選べばそのまま職業になります。
弱点:ひとりでいたい気持ちが、隠しごとに固まっていくところ。癖で情報を伏せておいて、相手が見当違いの推測をすると、今度は分かってもらえないと感じます。初期設定が疑いなので、たった一つの辻褄の合わなさが、ただ調子の悪い日だっただけの人への告発状に育ってしまうこともあります。手放すのも苦手です。恨みも、気持ちの上ではとうに終わっている関係も、公に手放すことが負けに見えるせいで、そのまま持ち続けます。疑いを口に出さずに温めておくと、それは事実より強い確信に育ってしまいます。沈黙で伝わると思っていることの半分は、実際には伝わっていません。許すことは相手のためではなく、荷物を降ろすための手続きです。
仕事とお金:調査、分析、金融、法律、心理、医療、デザイン。騒がしさより深さが報われる場所で結果を出します。ひとりで長く考えられる環境があるかどうかが、巳の成果をいちばん左右します。お金には慎重で、安心を静かに追いかけるタイプ。せわしない十の判断より、いい判断ひとつのほうを選びます。気をつけたいのは、機会をじっくり検討しているあいだに、その機会が通り過ぎてしまう癖だけです。急いで決めさせようとする相手からは、いったん距離を取ってかまいません。静かな場所と、口を挟まない上司。この二つが巳の生産性を決めます。検討の締め切りを自分で決めておくと、この癖はかなり抑えられます。
恋愛と相性:忠実さは強烈で、見せている以上にロマンチックですが、それを出すのは人前ではなく二人のときです。危ないのは独占欲と、何も悪いことをしていない相手を黙って試してしまうところ。疑いは証拠を集める前に、そのまま言葉にしてください。自分の推論には与えている「まだ分からない」という余地を、相手にも同じだけ渡すこと。それができると、関係はずいぶん息がしやすくなります。試すのをやめた日から、巳の恋愛はようやく穏やかになります。愛情を示す方法を一つだけでも言葉の形にしておくと、誤解がかなり減ります。疑いを言葉にした瞬間、たいていの疑いは半分の重さに減ります。
相性のいい干支:擦れるのは亥です。十二支の並びで、自分と対になる位置にいます。亥は見た瞬間に相手を信じますし、思ったことを外に出しながら生きています。あなたは何もかも内側で量ってから出すので、根本の作りが違います。ずっと居心地がいいのは丑か酉でしょう。丑は考えるための固い地面をくれますし、酉はあなたが匂わせて済ませたいことを、はっきり言葉にしてくれます。そして申。予想外の友人で、あなたの興味を何年も切らさずにいられるほど速く、そしてよく遊びます。巳が声を出して笑っているとしたら、たいてい相手は申です。亥とうまくやるなら、理由を全部ではなく半分だけ開いてみることです。丑と酉は、あなたが説明を省いても勝手に理解してくれる数少ない相手です。申と過ごす時間は、巳にとって数少ない完全な休憩になります。
アドバイス:説明は、自分が心地よく感じるより一歩早く。計画を磨き上げてからではなく、まだ扉が開いているうちに決めること。そして許すのを早めてください。抱えている恨みの重さを運んでいるのは、いつでもあなた自身です。抱え込んだ判断は、時間が経つほど重くなるだけで正確にはなりません。考える時間は必要ですが、無限に必要なわけではありません。決めたあとで悩み直さないのも、巳の見えにくい長所です。先に少しだけ開いておくほうが、あとで全部説明するより楽です。